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[ファッションディレクター/ナノ・ユニバースクリエイティブディレクター 二ノ宮和佳子]
「似合う」とは“今の気分”が溶け込んでいる人

2017/11/17

10代からモデルとして活動し、20代ではブランドプレス、ディレクターに就任。10年以上ファッションに関わり、今も第一線で活躍し続けている二ノ宮和佳子さん。多数のブランドでの経験を経て、現在、ナノ・ユニバースのウィメンズディレクターとして、さらに活動の場を広げています。10代から30代、今の今までファッション業界に携わってきた二ノ宮さんが思う「似合う」とは?

10年以上の経験を活かしてナノ・ユニバースのディレクターに就任

――まず二ノ宮さんの今に至る経緯を教えてください。

二ノ宮和佳子(以下、二ノ宮):もともとファッションが好きで、10代の後半から少しだけモデルとして活動していたのですが、撮影現場へ行くたびにファッションの方への興味が強くなっていきまして。そんな時、お仕事をしていたアパレルブランドのプレスの方が辞めるということだったので、何にもわからなかったのに「プレス、やりたいです。」って立候補しました(笑)。あの時は、本当に右も左もわからない中でプレスになったので、当時のスタイリストさんや知り合いのプレスの方々にとてもお世話になりましたね。わからないことは教えてもらったり、助けてもらったりしながら。そこでプレスとして働き30歳を前にした頃、ブランドを作るっていう事にも興味が湧いてきたので、社長にプレゼンをして、プレスをしながらウィメンズブランドをディレクションさせてもらいました。 その後、出産を経験し環境の変化があったので、働き方を変えたいと思いその会社を退職した矢先、ナノ・ユニバースでディレクションをしないかというお話をいただいたんです。タイミング的にもベストだったので、今年の1月からウィメンズのクリエイティブディレクターとしてブランドに携わらせていただいています。

――ディレクターとはどんなお仕事になるんでしょうか?

二ノ宮:ナノ・ユニバースは、ナノ・ユニバースのオリジナルラインと、2つのレーベル「ナノ・オドラント」と「ナノ・ライブラリー」で構成されています。その中で、私は「ナノ・オドラント」とオリジナルラインのクリエイティブディレクターを務めているのですが、毎シーズン、どんなテーマや色、素材を使ってアイテム展開をするかを考え、それに則ったマップを作りながら、デザイナーやMD(マーチャンダイザー)たちとイメージを共有します。そこからデザイナーとはスタイル画をもとに細かい部分まで話し合ったり、1シーズンでかかる予算に関してMDと打ち合わせをします。そこからどんなアイテムをどのくらい作るとか、「このディテール、素材は必ず入れたい」という部分をまとめて、サンプルが上がってきたらそれをチェックしたりと、展示会までは本当に慌ただしいですね。これまでいた企業では、プレスとして間近で服作りを見せてもらっていたし、ディレクターとしてお店作りなどにも携わっていたので、そこで培った経験がとっても役にたっているのを感じます。

ナノ・ユニバースで意識するのは「今っぽさ」
さまざまな女性にフィットするアイテム作りを目指す

――ナノ・ユニバースでは、どんなことを意識したり、注意したりしながら洋服作りをされていますか?

二ノ宮:「ナノ・オドラント」では、価格帯も少し高かったりするのですが、私の今のリアルな気分を反映しました。それに対してオリジナルのラインでは、手に取りやすい価格でありながら、世の中のトレンドを押さえたものになるよう意識しています。ナノ・ユニバースでは特別にターゲット像を決めていませんが、主に20代から30代の方々に多く利用していただいているので、そういう方が手に取りやすいトレンドの柄や素材、ディテールを取り入れたデザインになるよう注意します。またお店も都内だけでなく日本全国にあるので、そこも踏まえてテーマを打ち出したりもしています。

――とても壮大なお仕事ですが、アイテム以外ではどんなことに気を遣われていますか?

二ノ宮:今はオンラインショップやSNSなどでの反響も大きいので、広告に関してもディレクターとして会議に出席して、掲載雑誌やコラボレーションする人の人選などもいろいろとリサーチしています。でもあまりに口出ししすぎたり、とことん深追いするのではなく、周りのスタッフを信頼してお任せする部分もあります。

魅力的なのは、今の気分を反映させたクロージングと
「何事も楽しんでいる人」

――ではファッションのプロである二ノ宮さんから見て、素敵な女性・洋服の似合う女性とはどんな人ですか?

二ノ宮:どこかその人らしい、オンリーワンな着崩し方やアレンジをしている人ですね。ビッグシルエットを着ているけど、ちょっとした襟の抜き方が洒落ていたり、アクセサリーの合わせ方にハッとさせられたり。それはヘアスタイルやメイクも含むんですけど、パッと見たときにその人の「気分」が感じられる着こなしをしている人は魅力的ですよね。 あと素敵だなと思う女性は……、何事も楽しんでいる人ですかね(笑)。なんか、気分の話もそうなんですけど、ヨーロッパにいるオシャレなマダムは石畳の上をハイヒールで歩いていたりするんですよ。「ファッションを楽しんでいるな」と感じられて、そういう人は素敵に見えますね。あと私自身、歳を重ねてきて思うんですけど、人間って蓄積されてきた経験や価値観みたいなものが顔立ちや人間関係にも出てくると思うんです。そんなときに「面倒なことはいらない!」って思える潔さや、なんでも楽しいと思って関われる人でいたいと思います。

【 二ノ宮さんの
マストハブアイテム 】

(インテリア本、写真集)シーズンテーマを考えたり、イメージマップを作ったり、打ち合わせする時などにも使われるという写真集。「インテリアの本や映画監督、写真家の作品集は、イメージを練ったりそれを共有したりするときに使っています。」

(名刺入れとボールペン)今年の1月、新しくナノ・ユニバースのクリエイティブディレクターに就任した記念として購入したエルメスの名刺入れと、旦那さんからプレゼントされたカランダッシュのボールペン。「人と会う仕事ですし、自分の気持ちを一新するためにもいつも持ち歩くものを新調しました。」

PROFILE

二ノ宮和佳子 | Wakako Ninomiya

10代からモデルとして雑誌、広告、コレクションなどで活躍。2004年から2016年までマーキュリーデザインに所属し、アパレルブランド「AMIW」「Banner Barrett」のディレクションを手がける。2017年1月より、ナノ・ユニバース、ウィメンズのファッションディレクターに就任。同世代の女性を中心に圧倒的人気と支持を得ている。

Instagram : @wakako.ninomiya