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[ヘアメイクアップアーティスト]小田切ヒロ
自分のコンプレックスを味方につけて「削ぎ落とされた人」ほど美しい

2017/12/15

雑誌でも多数連載を抱え、トークショーやプロデュース業など、今や雑誌や広告のヘアメイクアップアーティストという枠を大きく超えて活躍する小田切ヒロさんが、2017年の締めくくりにKIKONASに初登場! 美しくなりたいと思う全ての女性に、的確な美容メソッドとポジティブなメッセージを届けてくれる美のエキスパートが語ります。「素敵な女性」とは? 自らが提唱するスキンケアやプライベートな話と合わせてお楽しみください!

美容師、化粧品会社勤務を経て
ヘアメイクアップアーティストの道へ

――トップヘアメイクアップアーティストとして知られる小田切さんですが、現在に至る経緯を聞かせてください。

小田切ヒロ(以下、小田切):はい、10代の頃からヘアや美容の分野に興味がありまして20代の前半まで美容師をしていたんです。でもそこでお客さまと接しているうちに「ヘアスタイルを美しく見せるには、メイクアップも学ばなくては!」と思い、同時進行でメイクアップのスクールに通い始めました。その後、ヘアメイクのアシスタントに就こうと思ったんですが、変に真面目な部分がありまして、化粧品の知識を身につけるため3年間、化粧品会社へ勤めたんです。そして念願のヘアメイクアップアーティストのアシスタントになり、5年くらいの修業期間を経て独立しました。

――美容師から化粧品会社勤務、そしてヘアメイクアップアーティストとは異色のキャリアだったりするんでしょうか?

小田切:そうですね、もっと早くアシスタントに就けば独立するのも早かったと思います。当時は30歳を目前にアシスタントをしている自分に対して、嫌気がさしたこともありましたね。だって30代に突入するとまわりは独立して、経済的にも時間の面でも余裕が出てくるわけですよ。そんな時に自分は3年間、化粧品会社に勤めたことで出遅れた気分になって。でも今思うと、化粧品会社はアーティストブランドだったこともありメイクアップの面白さを知れたし、商品についてもとても勉強することができた、貴重な時間だったんです。今こうして美容の本を出せたり、プロダクトプロデュースの仕事に携われているのは、その3年間があったからだって思えるようになりました。この喋りも含めてね(笑)

身だしなみは1日にしてならず!
普段からハイテクとナチュラルを共存させて

――では、そんな小田切さんが日頃から意識していることや心がけていることを教えてください。

小田切:常に気をつけているのは身だしなみですね。人と会う時や仕事へ行く時はもちろん、オフの日でも常に清潔感を意識しています。よく「出かける時はきちんと!」とか言いますけど、人前へ出るとき“だけ”や仕事の時“だけ”気をつけようとしている人は、清潔には見えません。常日頃から心がけることで、大事な時でも自然と清潔感のある印象を持ってもらえるんですよ。肌の美しさなどと一緒で、きちんとした身だしなみは「1日にして成らず」です。

――小田切さんがオフの日など、プライベートでどのように過ごされているのか気になります。忙しい中で、どうやって切り替えたりしているんですか?

小田切:それがね、実を言うとちょっと忙しくってうまく切り替えられていないの(笑)でも週に1日は必ず休みを取るようにしていますね。休日は基本的に掃除や洗濯など家事をして、ジムと整体に行って2週間に1回は美容室にも行く。そういえば僕、買い物は全部インターネットで済ませちゃうんです。化粧品関係は全部現場で見れちゃうし、下着やインナー類は決まったものを買い換えるだけ。日用品や食料まで全部ネットショッピングだから、オフの日はメンテナンスに費やすかな。やっぱりね、オフがないと仕事の時のパフォーマンス力が落ちてしまうんですよ。良質な仕事をするためにも、必ず週一でオフを取っています。 あとは休日関係なく、毎日なるべく7時間睡眠を心がけていますね。寝具にもこだわっているし、寝る前には照明を徐々に暗くしたり、アロマを焚いたり、iPhoneでヒーリングミュージックをかけることで、視覚・嗅覚・聴覚に働きかけて副交感神経を優位にする入眠の儀式も欠かしません。

――お勧めしているスキンケア用品などはオーガニックなものなどが多い印象ですが、意外にもネットショッピングやiPhoneを駆使されるんですね。

小田切:そう、食事に気をつけたり肌につけるものは極力ナチュラルなものがいいって思う一方で、便利なものはガンガン取り入れてますね。東京という大都会で、常に電磁波に囲まれながら時間に追われて生活していると、どうしてもオーガニックなものだけではケアしきれない部分があるから。だからネットショッピングで買い物へ行く時間をカットしたり、ときには活性酸素を除去するハイブリッドなケアも取り入れてバランスを取っています。ライフスタイルでもTPOに合わせた取捨選択が重要です。

顔に刻まれる横ジワは柔和な象徴に
コンプレックスは強みに変えて

――小田切さんは職業柄、モデルさんや女優さんなど、美しい人をたくさん見てこられていると思いますが、そんな中で「魅力的」「素敵だな」と思う女性はどんな人ですか?

小田切:そうですね。プロや素人関係なく、溜め込んでいない人ですね。大人にならないと叶えられないことだと思うんですけど、いろんなものが削ぎ落とされた人。 多くの方が20代のうちにいろんなものを試したり、身につけたり、吸収して、失敗したりすると思うんです。そうやって溜め込んだものを、30代は削ぎ落としていくことが大事になってくる。そして40代、無駄なものが削ぎ落とされた状態がその人の個性であり、魅力になってくると思うので。 メイクでも同じで、20代の頃はアイもチークもリップもしっかりと作り込んだコンサバなメイクアップでいいけど、30代〜40代になったらそこから自分の「好き」や「似合う」を見つけることですね。例えば東洋人らしい一重まぶたを一生懸命に二重にしたり、分厚い唇を薄く見せるよう、工夫するよりも活かす。そうやって、コンプレックスを隠すのではなくて、個性と魅力にし、嫌いだと思っていた部分を味方にするのが大人の女性の魅力だと思います。そういう意味でも捨てることを恐れない女性は潔く、どこか突き抜けていて素敵だと思います。 あとは年を重ねてシワができてきたからってむやみにボトックスとかで取らないこと。シワやシミを毛嫌いする人がいますけど、年を重ねて自然とできた横ジワは、優しくて柔和な表情や印象をもたらしてくれるんです。シミ・ソバカスだって、キュートな魅力になる。だからそうだね、どうしてもシワを取りたいって人は縦ジワだけを取り除くことですね。シミも大きくて目立つものは取っていいけど、ソバカスみたいな先天的にある細かいシミはそのままにしておくとかね。

――では最後に、20代から40代と幅広いKIKONASの読者の方々へ、今意識するべきスキンケアのポイントを教えていただきたいと思います。

小田切:年齢問わず意識するべきなのが排出ケアですね。それは丁寧なクレンジングと的確な洗顔。肌は毎日生まれ変わる排出器官であり、立派な臓器なので「取り除く」ことを意識しながら、日々の排出を手助けしてあげて欲しいです。しっとりモチモチがいいというけど、僕は健康に代謝していてシャープに引き締まった肌の方が若々しくフレッシュに見えると思うので。僕自身も排出ケアをきちんとするようになって、季節の変わり目に調子が狂いがちだった肌も強くなり、揺らがなくなりました。もちろん人それぞれ、メソッドによっても好みは違いますが、とにかく排出ケアに注目してスキンケアを心がけて欲しいです。

【 小田切ヒロさんの
マストハブアイテム 】

お肌の排出ケアを推奨する小田切さんが最近のお気に入りというビーグレンのマッサージ美容液(左)とムーンピーチのサーキュレイトオイル(右)。「ホホバオイルをベースにしたオイルは洗顔後のブースターとして使っています。きちんと代謝する健康な肌であれば、あれこれ足さなくていいんですよ。リフトアップ効果のあるマッサージ美容液と合わせて、最近の夜のケアはこれだけで完結させています。」

常にバッグの中に忍ばせておいて、時間があれば使っているというスパセイロンのブリーズ スージングハーブ(左)とナガエプリュスのマッサージツール・シーニョ(右/2018年1月発売予定)。「常に持ち歩いているのがこの2点。スージングハーブは全く加工されていないハーブをオイル漬けしたもので、香りを嗅ぐだけでリラックス効果もあるし、ちょっとした話のネタにもぴったりなんです。そしてシーニョは僕がプロデュースしたマッサージツールです。手の疲れや顔のコリを取るため、時間があればバッグから取り出して使っています。白鳥のようなフォルムも美しいでしょ?」

PROFILE

小田切ヒロ | Hiro Odagiri
ヘアメイクアップアーティスト

資生堂美容技術専門学校を卒業後、都内サロン勤務、外資系化粧品会社勤務を経て2009年にヘアメイクアップマネージメント事務所「LA DONNA」に所属。藤原美智子氏に師事後、独立。持ち前の知識と卓越したセンス、メイクテクニックにより様々な雑誌、広告で活躍するだけでなく、トークショーやプロデュース業でも注目を集めている。現在、自身の小顔メソッドが集約された書籍「小田切流 小顔道」(講談社)が絶賛発売中。

Instagram : @hiro.odagiri